【創作漫画】 「遠距離こうかんノート」
(2019.04.30 加筆・修正)
2017年6月に投稿した漫画賞で佳作をいただいた作品です。
今までは漫画賞のwebサイトで公開されていたページの短縮URLを載せていましたが、ここで全ページ公開することにしました。
ご興味あればご閲覧ください。
終
お読みいただき、ありがとうございました。
勘のいい人には交換ノートの相手が誰なのか、途中でわかるような構成になっていたと思います。
明るくて友達もたくさんいて悩みの無さそうな彼が、なぜこの交換ノートを作ったのか、後半の展開を想像しながら楽しんで読んで頂けていたら嬉しいです。
(わからなかった人も、ノートの相手の正体に驚いてもらえるのは作家冥利に尽きる反応ですので、ありがとうございます)
以下、今回の作品について担当さんとやり取りしたことなどを呟いております。ご興味ありましたら続いてお読みください。
(☆追記:ここから先の記述は過去に書いた記事をそのまま残したものです。
今は違う場所で漫画を描いているので、現在の状況に合わない記述箇所がいくつかあります。あらかじめ頭に留めてお読みください)
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今回の作品は学園青春ものです。最初に持ち込みした和風ダークファンタジー系の作品を読んだ担当さんから「青春ものを読んでみたいな」と言われたので描いてみました。ダークファンタジーと青春ものでは系統が違うと思うのですが、担当さんなりに考えがあったのでしょう。
「好きなもの描いていいよ」と言われましたが、要望に応えて褒めてもらいたいという小学生みたいな発想から描き慣れないものを描いてしまいました。好きなジャンルはやっぱりダークファンタジーなのですが…。
ファンタジー作品をページ制限のある読み切りにするのが私にはまだ難しかったので、まずはデビューして、連載案を出せる立場になったときに、ずっと温めていたダークファンタジー漫画を描こう! と意気込んでいました。でもこれが少し裏目に出てしまったかもしれないです。
「遠距離こうかんノート」が賞に入ったという連絡を受けてから、新しい作品のネーム(マンガの設計図のようなもの)を何度か持ち込みして打ち合わせをしていたのですが、担当さんから「連載はどういうものを描きたいと思ってますか?」と聞かれました。私は自分の得意分野も描きたい系統も上記の通りなので正直な気持ちを伝えました。ずっと温めていたダークファンタジー作品についても、口下手ながら話しました。
そして担当さんから一言、「あまり面白いと思えなかった」…
そして一言、「スポ根、描いてみない?」
あ〜
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私の担当さんは良いお方だと思います。物語に対する感性もたぶん私と似ているところがあります。私が「面白い」と思ったものに対して「面白い」と反応が返ってくる方です。
だからきっと私が「絶対に面白いぞ」と思って描こうとしている作品を目に見える形でアピールしたら面白いと思ってくださるはずなんです。そう信じたいです。ただの新人が生意気かもしれませんが。画力が低いうえに未熟な新人が初めから描きたいものを描かせてもらえるわけがないと言われそうですが。描きたかったことを形にするのを諦めたくありません。
そして個人的に衝撃を受けた「スポ根」。スポーツ根性物語です。自信無さすぎます…。
青春ものを描いてほしいとおっしゃっていたのは、スポ根を描いてほしいということだったのでしょうか。なぜ私がスポ根なのかと聞きたかったのですが聞くのを忘れました。
でも「描けない」と決めつけるのは良くないですよね。スポーツで青春したことがなくても、そういうジャンルの漫画を描いた経験がなくても、描けるのがプロの漫画家になれる条件だ!…と聞いたことがあります。自分の経験したことしか描けないのは想像力がないからだと。
そう思って今、スポ根系の漫画を研究しています。研究といってもスポ根マンガを読んでいるだけですが。読むたびに自信がなくなっているような気もします。苦手ジャンルを克服するというのは難しいです。できれば得意ジャンルを伸ばしていきたいと思いますが、とにかく読み続けてみます。
もちろん得意ジャンルのアピールもしていきます。もし受け入れてもらえなかったら別の雑誌へ持ち込むこともできますが、私の作品を初めて受け入れてくれた雑誌と担当さんなので、もうしばらく粘ってみます。
(☆追記:現在は違う会社でマンガを描いています。このマンガと他2作品が収録された単行本も発売されることになりました! 下記リンクからご確認いただけます↓)
ここまで読んでくださりありがとうございました!
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